こんにちは。株式会社7&COLORS(代表:鈴木七緒)です。
近年、環境や身体にやさしい商品を求める消費者ニーズの拡大により、天然由来の成分への関心が高まっています。食品や化粧品などで「オーガニック」や「ナチュラル」という表記をよく見かけますが、その違いは何でしょうか。今回は、「オーガニック」と「ナチュラル」の違いについてご説明していきます。
◆オーガニックとは
日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会の提議している「オーガニック」とは以下の通りです。
引用:ethicame
農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・そこに生物など自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。
オーガニックが広まることにより、人や動植物、微生物などすべての生命にとって、平穏かつ健全な自然環境・社会環境が実現します。
引用:https://www.jona-japan.org/qa/(JONA)
人々の健康意識の向上や環境にやさしいものを使用したりと、企業のみならず、人一人ひとりが「オーガニック」に関心が高まっています。だからこそ、未来の日本や子供たちのために正しく理解することが大切だと思います。
◆ナチュラルとの違い
ここで困惑するのが、「ナチュラル」とは何が違うのか。
よくシャンプーや化粧品で見かける言葉ですが、オーガニックとは意味が違います。
言葉そのものの意味は以下です。
・オーガニック:農薬や化学肥料に頼らず、有機栽培(有機農業)で作られた農産物。
・ナチュラル:自然な。天然の。
引用:https://journal.amasiastore.jp/column/organic_botanical_natural/
つまり、「ナチュラル」を謳っている商品は天然由来のものを使っていて、それがオーガニックかどうかは別の話ということになります。
混乱することもあると思いますが、この違いを知っておけば、オーガニックやナチュラルと書いてある日用品や、化粧品を選ぶ際に失敗は少なくなると思います。
♦世界のオーガニック認証
世界各国の代表的なオーガニック認証機関には、世界最大級のオーガニック認証機関であるフランスのエコサート、アメリカのUSDA、オーストラリアのACOが存在します。
認証基準は各国、各団体によって異なりますが、それぞれ厳しい審査基準があり、その基準を満たした製品のみが、オーガニック認証を受けることができます。
各国のオーガニック認証は以下になります。
引用: ELGON Japan Company Limited
オーガニック認証の詳細を知りたい方は、下記をご参照ください。
URL:オーガニック(有機)認証とは?自分にも地球にも優しい理由を解説 (komehyo.jp)
日本では、食品には「有機JAS」マークがありますが、これは農林水産省が食品に限って認定しているものなので、厚生労働省が管理している化粧品には適用されないのです。そのため、何をオーガニックとするのかは、各化粧品会社の自由になります。極端に言ってしまえば、石油由来の成分にほんの1滴オーガニックのエッセンシャルオイルを入れただけでも、オーガニックコスメと表示が可能という実態があります。
名称で「オーガニック〇〇」として販売されているものについては特に注意が必要です。
何を基準に選んだら良いのか分からない、その中でこれらの認証マークは厳しい国際基準をクリアしているため、オーガニック商品として信頼がおけるものとなります。
♦日本の有機農業事情
ここ数年でオーガニックという言葉をよく耳にするようになりましたが、日本の耕地面積における有機栽培の畑の割合は約0.2%しかないのが現状です
引用:https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2019/attach/pdf/190726_01.pdf(農林水産省)
とはいえ、一目置かれていることは確かです。
有機農業は、認証にコストと手間がかかるからという理由で避ける人もいるかもしれませんが、世界では健康意識の高まりから有機農業に関心が集まっていると言えます。海外市場に狙いを定めているのであれば、有機栽培で育てる「日本製」のものが増えていくと嬉しく思います。
♦最後に
このように、オーガニックとナチュラルは大きく異なります。違いを理解した上で、商品パッケージに記載されている言葉に惑わされず、認証マークがついているものを選ぶことをおすすめします。
オーガニック認証を受けた商品を購入して使用することは、自分自身の健康意識を高め、地球環境を守る取り組みにも繋がります。オーガニック認証の詳細や世界における基準などを知っておけば、よりスムーズにオーガニック商品を選ぶことができます。オーガニック認証を受けた商品を生活に取り入れて、身体や環境にも配慮した暮らしをしませんか。
株式会社7&COLORS(代表:鈴木七緒)も、大好きな地球や日本が美しくあること、そこで暮らす私たちが美しく健康であること、そんな社会に少しでも貢献できるよう、今後も地球にやさしい商品やサービスを提供していきます。
すごくわかりやすくて勉強になりました。